米騒動
ヤンゴンで散歩していたある日。
後ろから「何してるのー?」と10歳くらいの女の子とその後を追うように20歳くらいの兄ちゃんが近付いて来た。
大学が休日なので妹と散歩しながら町をパトロールしていたとの事(笑)
話し相手もいなかったので楽しくて一緒に観光する事になりました。
僕が日本人という事が分かり、ダラ地区というヤンゴン川を挟んで南側に位置する貧困区域に連れて行ってくれる事に。
〜〜〜〜〜〜〜〜ダラ地区〜〜〜〜〜〜〜〜
ヤンゴン最貧地区と言われており、過去に台風と洪水の影響で川に面している町が全壊しました。その時に日本と韓国が支援金を出したおかげで、現在は橋や堤防が出来たり少しずつ町は復興しています。
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上記の理由から日本人と韓国人はダラ地区行きのボートが無料になります。
彼らと一緒にボートを降りるといきなり最貧町が見えて来ます。
ここでこの町がなぜ全壊してしまったのか、また現在どのような状況なのかを懇々と伝えられます。。。
この後は蛇だらけのお寺や
大きな仏像のある場所、無料でタナカ(蚊除けと日焼け止めの効果のあるクリーム)を塗ってくれる場所に連れて行ってくれました。
そして最後に、「少しでもこの貧困地区に同情してくれていたら彼らのために米を買ってくれないか?」と言われます。
まだ旅の序盤でお金があった僕は、即答で米を買う事に。。。
しかもあの町にかなり胸を打たれていた僕は自ら「3万円分買うよ!!」と言ってしまいました。。。
自分が買った米俵3つ分に"JAPAN NAYUKI"と書いて、バイクで持って行きました。
米俵を持った僕が現れた途端、これまでの人生で受けたことないような歓声を浴び、みんなが笑顔になりました。今でもあの時の情景が昨日の事のように頭に浮かびます。
無料ボートでヤンゴンのダウンタウンまで戻り、連れて行ってくれた兄妹と別れ、気分の良いまま宿に戻りました^^
しかし、、、それから1週間後。
マンダレーというミャンマー北部の町で、ある日本人の方に会ってその話をしたところ、色々と分かったのですが、
買った米の値段は20倍のボッタクリでした。。。
なので僕が買った米は実際、たったの1,500円分。
あの時は騙された悲しさと悔しさでいっぱいでしたが、時間が経ってみて思い出すのは米を持って行った時に浴びた歓声の方だけです。
あの嬉しさに仮に値段を付ける事ができるならば、30,000円ではとても足りないと思うので今では貴重な経験としてポジティブに捉えています^^
それでも今後ヤンゴンに行くかもしれない人はかなりのボッタクリなので
ダラ地区にご注意を、、!!!